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【大阪市で税理士を変更する際に気をつけるべきこと:失敗しない会計事務所の乗り換え術】


はじめに:税理士変更は“普通のこと”になってきている

経営者にとって税理士は、会社のお金・税務・経営に深く関わる最重要パートナーのひとりです。しかし、

  • 「レスポンスが遅い」

  • 「毎年同じことしか言われない」

  • 「節税の提案がない」

  • 「クラウド会計に対応していない」

  • 「事業規模が大きくなってきたが、対応力が追いついていない」

こうした理由から「別の税理士に変えたい」というニーズが年々高まっています。

特に大阪市では、会計事務所の数が多く選択肢が豊富なため、税理士の“乗り換え”は経営戦略の一環として検討されるようになっています。


1. なぜ大阪市で税理士を乗り換える企業が増えているのか?

大阪は中小企業・個人事業主が多く、かつ情報感度が高い都市です。経営者同士のネットワークも活発で、「○○税理士事務所はよかった」「クラウド会計でここが便利だった」という口コミがすぐに共有されます。

さらに、大阪市は東京に次ぐビジネス都市であるため、以下のような環境要因も税理士乗り換えを後押ししています:

  • クラウド会計対応の税理士が急増

  • 若手起業家・スタートアップが多く、新しいタイプの税理士を求める傾向

  • 業種特化型(建設、医療、美容など)会計事務所が目立つ

  • 多様な価格帯とサービスレベルの税理士が存在


2. 税理士を変える「正当な理由」とは?

税理士を変更するのは珍しいことではありません。ただし、感情的な理由よりも、次のような合理的な判断で動く方が成功しやすいです。

理由 詳細内容
対応が遅い・不親切 質問しても返事が遅い、毎回対応者が違うなど
節税や助成金の提案がない 言われたことだけしかしない「受け身型」税理士
クラウドやITに弱い 紙の帳簿・郵送対応など、時代遅れの運用
担当者の知識不足 若手スタッフに任されており経験値が浅い
会社の成長に対応できない 売上拡大や法人化後に専門性が足りない
コストと成果が見合わない 月5万円以上払っているが、対応が物足りない

3. 税理士変更のベストタイミング

変更は、決算期や確定申告直前ではなく、業務が落ち着いている時期に行うのが理想です。

タイミング メリット
決算後すぐ(3〜6月頃) 新税理士が1年分の資料を整理しやすい
半期決算終了後 数値把握がしやすく、引き継ぎもスムーズ
開業・法人化のタイミング 最初から理想の体制でスタートできる

※繁忙期(1〜3月)を避けることで、十分な引継ぎと設計が可能になります。


4. 税理士を変更する手順と注意点

実際の変更プロセスは以下のようになります。

ステップ1:新しい税理士を選定

  • 相見積もりを取り、2~3事務所と面談

  • 自社の業種・規模・使用ツールを共有

  • 初回無料相談で相性と理解度を確認

ステップ2:現在の税理士に契約終了を連絡

  • 解約の旨を丁寧に伝える(メールや書面で)

  • 紹介状や資料一式の引継ぎを依頼

  • トラブル防止のため「いつまでの業務か」明確に

ステップ3:資料の引継ぎ

  • 総勘定元帳、申告書、決算書、科目内訳明細など

  • 電子データが理想。紙の場合はスキャンして渡す

  • 税務署等に対する変更届は、新税理士が対応

注意点

  • 現税理士への感情的な対立は避ける

  • 「今後に向けた判断」として丁寧に伝える

  • 未払いの報酬があれば、必ず精算すること


5. 大阪市で乗り換えに成功した企業の事例

事例①:IT企業(中央区)

Before:年配の税理士事務所で紙のやり取り中心。アドバイスもほとんどなし。
After:クラウド会計対応の若手税理士に変更。Zoom月次面談、業績レポートが自動化。
→ 経理業務が50%削減。補助金活用にも成功。

事例②:美容院経営(西区)

Before:家族経営の税理士で節税提案が一切なし。毎年同じ処理のみ。
After:業種特化型の税理士法人へ乗り換え。事業計画と節税スキームを提案。
→ 節税額が年間30万円増加。経営判断にも活用。


6. 新しい税理士選びで確認すべきチェックリスト

チェック項目 内容
業種対応実績 同業種や類似ビジネスへの支援経験があるか
IT・クラウド対応 freee / マネーフォワード / 弥生クラウドなどの導入支援
費用体系 顧問料・決算料・オプション料金の明確さ
コミュニケーション 対応の速さ、説明のわかりやすさ、柔軟さ
税務以外の支援 補助金、融資、事業計画、人事労務との連携など

無料相談時に「こんなサポートは可能ですか?」と実例ベースで質問すると相手の実力がよく分かります。


7. よくある不安とその解消法

不安 解決法
前の税理士に悪く思われないか? 法的にも自由な契約。丁寧に伝えれば問題なし
資料がちゃんと引き継げるか? 引継ぎリストを作り、期限を決めて共有すればOK
切り替え時にミスが起きないか? 繁忙期を避けて計画的に行えばリスクは低い

「前の税理士に遠慮して動けない」という方も多いですが、企業の経営を最優先に考えるべきです。今の税理士に違和感があるなら、一度見直すのは“攻めの経営判断”です。


8. まとめ:税理士変更は「未来への投資」

税理士の乗り換えは決してネガティブなことではなく、自社の成長と経営改善のための大切な選択肢です。

大阪市には、クラウドに強い税理士、業種に特化した会計事務所、若手起業家向けの伴走型事務所など、選べるパートナーがたくさんあります。

いまの税理士に「物足りなさ」や「時代とのギャップ」を感じているなら、思い切って別の選択肢を探してみるべきです。最適な税理士との出会いが、経営をもう一段上のステージへと引き上げてくれるはずです。

2025.07.16

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